483 :さいたま地下プロレス:2007/12/24(月) 01:46:01
 ミミ吉原 vs フレイア 鏡
   2.1倍      1.8倍


「な…なに……この会場……」
少々あっけに取られながらリングの前に連れてこられた女。ミミ吉原。
吉原は新女の試合をも凌駕する熱気と、異様な雰囲気に呑みこまれていた。
さいたま地下プロレスは、基本的に選手にはなんの権利も与えない。
契約を交わす相手の6割は選手ではなく所属先の団体であり、残りの3割は拉致だ。
そこに選手の意志や権利は介在しない。
係員に連れられリングに上がる吉原。今回の彼女は3割の人間だ。
当初出場を予定していた氷室紫月は、直前に姿をくらましていた。
関係者によると運命を感じたとの事だが、とにかく吉原はその穴埋めのためにこの場に拉致されていた。

『どなたかと思えば吉原さんじゃありませんこと?』
既にリングに上がり、吉原を待ち構えていたのは腰まで届く銀髪の美女。フレイア鏡。
数ヶ月前に行われた試合で、炎の女帝マイティ祐希子を瀕死のスクラップにした張本人。
当時、既に致命的な弱点が暴かれ惨敗を重ねていたとはいえ、
無類の強さを誇り世界の頂点に君臨したこともあるマイティ祐希子の全身を破壊した相手だ。
…リングに上がる選手の内、6割は団体との契約、3割は拉致。
……そして足りない1割は、自らリングに上がる選手。
フレイア鏡はその1割の人間だ。

”ルールの確認をいたします。戦闘不能もしくは意識の喪失により決着とします。
 凶器攻撃、反則いずれも無制限、3カウント、ギブアップ、ロープブレイクは無効です。
 それでは試合開始です。”

吉原がリングに上がるとすぐに試合開始のゴングがなり、それを合図に吉原に飛び掛る鏡。
「ひぁ…っ」
タックルが決まりなぎ倒される吉原。その首にあてがわれる鏡の腕。
「ぁがぁ!? っぃぎ……か…は………っ!!」
鏡の体重の乗ったギロチンチョークが吉原の首を深く抉る。
喉を抉られ気管を押しつぶされる吉原の表情が一瞬にしてこわばり、
喉の奥から潰れた声を漏らし始める…。
鏡の腕を喉から引き剥がそうとする吉原。
しかし吉原の上にまたがって上から体重をかけてくる鏡の腕を下から押し返すことなど不可能…。

リングに連れられる前に一通りの説明をされ、ウォームアップの時間は与えられるものの、
準備時間は必要最低限しか与えられない。
これからどんな試合が始まるのか知っていて待ち構えている鏡と、
無理矢理連れられ強制的に試合に借り出された吉原とを比べると、
動きのよさは誰の目にも明らかな差があった。
「ぅぁ……っがは………ぅぅぅぅぅっ!!! ぅぅぅぅぅうぅあぁあぁあああ!!!」
『いい声ですわ…いい声…。』
「ううぅぅぐぇぇぇぇ……うえええぇぇぇぁぁぁぁ………」
攻防は完全に鏡のものだった。
吉原がなんとかポイントをずらして対応するも、
それがどうしたとばかりにすぐにポイントを併せてくる鏡。
身体を入れ替えようとする吉原。上から押さえつける鏡。
顔を横に向け呼吸を確保する吉原。腕での圧迫から肘で喉を強烈に押しつぶす鏡。
たまらず身体を回転させうつ伏せになる吉原。待っていましたとスリーパーホールドに移る鏡。
試合開始から数分……。吉原は鏡のしたに組み敷かれたまま、ただただスタミナを奪われていた。

484 :さいたま地下プロレス:2007/12/24(月) 01:47:04
リングに這いつくばり地獄の苦しみに顔を歪める吉原と、その表情を見つめ恍惚とする鏡。
鏡に完全に押さえつけられ、一方的に締め上げられる関節のビーナス。
かわいらしいルックスとグラマーな身体、人当たりの良い性格で人気の関節のビーナス吉原が、
地獄の中で漏らす呻き声に、会場中から歓声が上がる。
悪の女帝とも見える鏡に屈する正義のヒロイン。
テレビならば、例外なく途中で大逆転が展開される図式だが、現実は甘くない。
現実にマイティ祐希子は既に地獄の最下層へ葬り去られた。
力対力。勝つべきものが勝ち、負けるべきものが負ける…。

「ぐえぇ………ぁ…ぐぅ……うぐぅぅ…」

口から涎を垂らし、ガクガクと震える吉原。
しかし、関節のビーナスの異名は伊達ではない。
吉原がポイントをずらすと、鏡はすぐに追尾してくる。それが分かっていれば対処は簡単だった。
吉原が身体を大きく捻って重心をずらし、首を曲げてポイントをずらす。
それを押さえつけようと鏡が動いた瞬間、鏡の腕を取りひっくり返す!
『あああっ!!』
そのままワキ固めに入る吉原。
「ようやく……形勢…逆転………はぁ…はぁ……」
鏡の腕を捻って肩を極め、リングに這いつくばらせると、吉原は動かなくなった。
最初は固唾を飲んで見ていた観客だが、数十秒もすれば野次が飛び始める。
吉原のワキ固めは、鏡を押さえつけるだけで、致命的なダメージを与えようとしていない。
ダメージの回復…とまではいかないまでも、呼吸を整えるくらいの時間は稼ぎたい。
殺伐とした試合を何度も見てきた観客達にとって、殺気の感じられない吉原が休んでいることは明白で、
会場中が殺気立ち始め、その雰囲気に流されるように吉原も動き出す。休憩など許されるはずもなかった。
「いつかあなたにはお灸をすえてあげなきゃいけないと思ってたのよ。
 場所はこんなところだけど、いい機会だわ。」
ワキ固めからクロスフェイスに移行し、鏡を押さえつける吉原。
『ぅうぅぅ…。 ぁ…その…手をお離し…なさい……っ!』
続けてキャメルクラッチに入る吉原…だが、隙を突いて鏡が逃げる。
吉原がかろうじて鏡の脚を捕らえると、両脚をねじ込みアキレス腱固め!
『ぃいああああぐっ!!』
しかし鏡も負けていない。逆に吉原の脚を掴み、アキレス腱固めの応酬っ!
「いいぃいっぎいぃぃぃぃあぁああああ!!!」
吉原の美しく極めたアキレス腱固めと、鏡のポイントを抑えつつ強引に捻りきるアキレス腱固め。
『っくぅぅ!!!ぅああ……っぁあああ!!!』
「いあぁあああ!!!! ああっ!!!いぃぃぃいぃぎいいいぃぃぃぃ!!!!」
会場中に響く二人の悲鳴。二人の悲鳴が上がるたびに会場はヒートアップしていく。
『あぅぅ…っくぅぅぅ…ぃぃぃぃああああ!!!』
「あああああ!!!!っぎぃぃぃああぁあっ!!!!!」
完全に膠着状態となったリング上。だが、完全に拮抗しているわけではなかった。
……美しく極まっていた吉原のアキレス腱固めが、徐々にくずれていく。
鏡のアキレス腱固めのダメージを逃がそうとする吉原のアキレス腱固めが崩れていくと、
次第に鏡が優勢になっていく。
脂汗を浮かべ歯を食いしばる吉原と、次第に余裕の表情になっていく鏡。
「…っぐぁっ!! ぃいぎぎがああああああああああーーーーーーーーーーっ!!」
ある時を境に、吉原の悲鳴が絶叫に変わり、手を離し鏡の身体を蹴りつけて引き剥がそうとする。
先に音を上げたのは関節のビーナス、吉原だった。

485 :さいたま地下プロレス:2007/12/24(月) 01:49:11
捕らえていた脚を掴んだまま立ち上がり、脚を組んで身体を一回転させると、足4の字固めが極まる。
「っぎいぃぁいあああああああぁぁあぁぁあああ!!!!!!!」
再び足を掴み立ち上がり、吉原をひっくり返すと逆片エビ固め。
「ぅぅあぁあ……。 …ううぐ……ぅぁ……」
……いつのまにか、ショーの主役は鏡が奪い返していた。
『関節のビーナスと呼ばれた貴女でさえ、私が相手になればこの程度ですわ。』
そして弓矢固めにスイッチ。
「うぅあ……ぐぁ……………ぁ…くふ…」
一旦解放し、三角締め。
「があああ…。 ぐぅ…ぐぐぐぐ……こ…こんな……はず…じゃ……」
『……私にお灸を据えていただけるのはいつですの?』
逃れようと暴れる吉原を、胴締めフロントスリーパーで固定して締め上げ…
「うえぇ…ぁぐ…………………っ!!!」
そしてフィッシュストレッチスリーパーが極まる。
「っくふぅ………………ぅ…ぉぉぁ……」

虫の息で鏡の腕に身体を横たえながらも、たまらずエルボーを叩きこむ吉原。
『っぐふっ…っ!?』
当たり所が悪かったのか、鏡が手を緩めてしまい、その間に吉原が脱出する。
立ち上がり息を整えながらファイティングポーズをとる吉原。
そして少し遅れて立ち上がり、ファイティングポーズをとる鏡。
この試合、初めてファイティングポーズを取って対峙する二人だが、
吉原のファイティングポーズが普段のファイティングポーズとは異なっていた。

《ざわ……》
……一部の観客も気づいた。
吉原は元全日本空手王者だ。今ではめっきり見なくなったその立ち姿は、紛れもなく当時の立ち姿。
『それではそろそろこのショーも終わりに致しましょうっ!!』
弱った吉原にトドメを刺そうと、タックルを仕掛ける鏡。それに併せて身体を翻す吉原。
ドムッ!!
『っぐふぁっ!!』
中段蹴りが鏡の脇腹を抉る。
続けて上段蹴りっ!
『っがぁ!!』
鏡が仰け反り後ずさる。一歩踏み込んだ吉原が更に前蹴りを叩き込み
『ふうぅぐっ!!! ぐえぇぇ…』
口から涎の糸を垂らしながら身体をくの字に折り曲げ、腹を抑える鏡。
さらには、身体を折り曲げて下がった鏡の顔面めがけて下から右脚を振り上げ
『あがああっ!!』
今度は身体が真上に伸び上がる鏡。
吉原は一旦両手を胸元まで引き付けながら大きく左足を踏み込んで距離を詰めながら低い体勢になり、
引き付けた両手をそろえて大きなモーションからの掌底を鏡の鳩尾めがけて一気に打ち放つ!
ドボォッ!!
『おぐうううぅぅぅっ!!! っぐえぇ……ぇえぇえ……おおげえぇぇぇ……』
再び顔を歪めながら身体を2つに折りたたんだ鏡の口から胃液が溢れ、リングに吐き出される…。
身体を支えきれずに二つ折りのままふらつく鏡の髪を鷲掴みにして顔を上げさせる吉原。
「……ちょっとオイタが過ぎたかしら? お仕置きが必要ね。」

486 :さいたま地下プロレス:2007/12/24(月) 01:50:17
鏡の首を腋に抱えるようにして固定すると、
無防備になった鏡の背中の上から、鏡の肝臓めがけて掌底を打ち下ろすっ!!
膝から崩れ落ちる鏡。それと同時に首がギロチンに賭けられる。
『ぐぅあ! …っっげええぇぁぁぁぁ…っ!!!!』
酸欠になる鏡の首を腕で固定し、頭を脇で前屈させ、スタンディングフロントスリーパー。
『ぁ……っがは………っぐぅぅぅぅ……お……離し…な……げえう……』
続けて身体を入れ替え、胴締めチョークスリーパー。
『っうぅぅぅぅ…………っがっは……』
吸い付くような関節のビーナスのスリーパーに、鏡はすぐに意識が朦朧とし始め、脱力していく。
鏡を一旦解放し、首4の字固めに移り
「……まだオチるには早いわよね? もう少し付き合ってもらうわよ?」
『っぐふ…。ぁあぁぁぁぁぐぅ……ぅうううぅう……ぅぁ…は……く……』
吉原の両脚に挟まれたまま、涎をたらし泡を吹きはじめる鏡。
しかし吉原は攻撃を緩めない。
『ぐぶ………ぐぅ……う……ぶぐ……ん…ぁ…………………』
鏡の黒目から光りが消え、がっくりと脱力する鏡。
「もう少し付き合ってもらうって言ったのに…。
 あたしのドラゴンスリーパーを知らないまま失神していいの? 良くないわよね?」
鏡の意識が戻るまで鏡の頬に平手打ちをする吉原。それに併せて顔を左右に振られる鏡。
『うぅ……。 ぁ……オチ…た…?』
「おはよう。お目覚めの気分はどう?」
『…………。』
「無理に答えなくてもいいわよ。まだ寝たりないわよね?そうよね?安心して。わかってるから。」
目覚めたばかりの鏡の腕をとり、首を腋に抱え、必殺のドラゴンスリーパーが極まる。
『うぅぅぅひぃぃいいぃぃぃぃっ!!! ううぐぐぐぐぐ………っがは…っ!!!』
「あんまり暴れないほうがいいわよ? そのほうが気持ちよく眠れるから。」
『ぇぐっ!! が……っ!!っがふ……! っぅぐ……ぁ…………………。 …………………。』
関節のビーナスにとって、一度オチた鏡の意識をもう一度奪うことくらい大した事ではなかった。
再び脱力した鏡を残してリングを降りていく吉原。
リングサイドに拘束されている祐希子と南を見つめてにっこりと笑い、
「どっちがあたしと試合するのか分からないけど、あたしは負けないわよ。」

さいたま地下プロレスは、基本的に選手にはなんの権利も与えない。
普段は温厚な吉原だが、新女入団のきっかけは道場破りだった。
祐希子と南を見つめる瞳は、試合前の温厚な瞳から変わっていた。
新女ではもう二度と出会えない、あの頃の瞳に……。
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