98 :オリゼー:2008/09/17(水) 05:01:46


「でいやぁぁああ!!」

 WARSのリング上、新日本女子プロレス所属である越後しのぶが石川涼美をパワーボムで勢いよく叩き付けた。その石川の体力は既に限界を超えていたのかスリーカウントを奪われてもまだその体を動かす事が出来ず、リングの上で大の字を作る。
 そんな中、勝利を手にした越後しのぶが喜ぶ事もせず、ふてぶてしい態度を保ったままマイクを取った。

「龍子さん……いいや龍子! 倒したぞ! 真田も! 柳生も! 沢登も! 小川も! そしてこの石川もだ!!」

 リング上でそう吼える越後の視線は実況席で腕を組み行く末を見守っていた龍子へと注がれていた。
 何故越後がこうしてWARSのリングに上がっているのか……。それは反骨心が高い反面、新日本女子プロレスを愛しているが故に龍子が反旗を翻し、新日本女子プロレスと袂を分かち新団体WARSを立ち上げたその行為が許せなかったからだ。関係を絶った団体側は龍子自身一人で抜けたと言う事もあり、団体自体が何か行動に出るといった事はなかったが、それが越後の反骨心、そして団体を愛する心に火をつけた。
 団体を裏切るような行為をした者を一度叩き潰さなければ気がすまない。越後はその思いから団体が制止するのを振り払い単身WARASに殴り込みを仕掛けたというわけだ。
 
 しかし乗り込んだ所でWARS側は越をすぐに団体No1の龍子と戦わせる訳には行かない。そうやすやすと殴りこんで来た相手の要望をおいそれと受け入れては団体の威信と言うものが失われてしまうからだ。
 その団体が越後に提示した条件。それは団体に所属するレスラー全員から白星を取ると言う事。その条件を満たした今、越後は龍子を目の前に臆する事無くマイクで対戦を訴える。

「越後、まずはおめでとうと言っておこうか。まさかお前がここまでやるとは思わなかったよ。ただしアタシとやるからには覚悟しておけ、お前が五体満足で新女に帰れる事を祈っているぞ」

 実況席から越後のマイクに答えた龍子。口調は穏やかなものであったが眼光は鋭く、ウチの団体でここまで暴れてタダで済むと思うな。そう訴えかけるもので、越後もまたその視線に団体を裏切りったツケを払って貰うとたじろぐ事無く睨み返す。

「そう言っていられるのも今のうちだ。龍子! 必ず叩き潰してやるからな!」

「そうかい、一つだけ言わせて貰おうか。負け犬はよく吠える。まさに今のお前にぴったりの言葉だな」

 越後のマイクにまるで騒音でも聞くかのような不快感を露にした龍子が変わらぬ口調で挑発染みた事を漏らし、極めつけに越後に対して鼻で笑うような仕草を取ると、越後の怒りが頂点に達した。

「龍子ぉ!! 私が負け犬だと!? ふざけるのもいい加減にしろぉ!!」

 マイクを投げ捨てた越後の地声がさして大きいとはいえぬ会場全体に響き渡り、その声の主は実況席に座る龍子に食って掛かろうとリングを降りるも、そこまで好き勝手にさせまいとWARS所属レスラー、スタッフが越後を抱かかえ動きを制止しする。そんな荒々しい越後に対し龍子は涼しい顔をして実況席から去っていく。

「逃げるな!! 今だ! 今すぐやってやるぞ!! 待てコラァ!!」

 越後は掻き分けても掻き分けても群がる人だかりの中、去りゆく龍子に大声を張り上げた――――。

99 :オリゼー:2008/09/17(水) 05:03:27


 試合前から荒れ模様を予想させるような舌戦を繰り広げた両者が遂にリングであいまみる時が来た。
 越後はトレードマークとも言える竹刀を肩に担ぎ、袖の部分を切り取った白地のガウンに身を包む。
 その越後が身にまとう白というのは様々な意味合いを持つ、その中で古来よりその色は反革命、反共主義を象徴するものとも言われており、新日本女子プロレスでの彼女はまさにその意味合いをモチーフにこの白色を好んで身にまとっていたが今日だけは違う。それは善、己の信じた正義を象徴とするシンボルカラーとして、龍子の纏う黒を制するといった意味合いから白を身に纏う。

 両者がリングインを済ませ、レフリーがリング中央で片手を振り下ろすと試合開始の合図でもある甲高いゴングの音が高々と鳴り響く。
 龍子と越後がそれと同時にリング中央へゆっくりと歩みを進めると、龍子はその場に留まり龍子を中心にして越後が弧を描くといった図式が出来上がる。

「知っているか? 弱い者というのは強い者の周りをよく回るそうだぞ」

「それがどうしたと言うんだ!」

 龍子の言葉を鵜呑みにしたという訳ではないのであろうが、越後は弧を描くような動きをピタリと止めると龍子の懐へステップを踏んでエルボーを打ち付けた。

「それが? お前はもっと頭がいいと思っていたがな……言うなれば私が強者でお前が弱者ということだ」

 越後のエルボーを食らってもなお微動だにしない龍子が遂に動く、おもむろに越後の頭を片手で抑えるとコメカミ目掛けお返しとばかりにエルボーを打ち抜く。

「ご…ぉ……――――ッ!?」

 あまりの衝撃に越後の視界に星が散らばる。今までWARS所属の選手のエルボーを食らってきた越後であったが、どのエルボーよりも重くそして驚異的にも思えるもので、その一撃で越後の体は大きなふらつきを見せる。

「この……や……ろッ!!」

 散らばる星を振り払うように頭を左右に振った越後が、負けてなるものかと闘志を漲らせた表情で更に龍子の胸元へエルボーを落とすと、その龍子から返って来たのは胸元を斬り割くような鋭いチョップだった。

「く……ぅ……ッ」

 越後は焼けるような痛みに堪らず胸元を押さえると、一歩二歩と龍子から遠ざかった。しかしそのまま逃がすような龍子ではない、すかさず越後の片手を取るとロープへ力任せに投げ飛ばす。

「もら――――ッ!?」

 ロープの反動から勢いよく龍子の元へと戻ってきた越後をフロントスープレックスにでも捕らえようとしたその時、越後が直前で飛び上がると龍子の顎を目掛けジャンピングニーパットを見舞う。そして観衆はその光景にざわめきを見せた。龍子の顎が勢いよく跳ね上がると、膝を折り体を沈め膝をついたのだ。幾ら今の越後に勢いがあると言っても、二人の実力差というのは隠しても隠し切れない程の差があるのは事実である。そして下に見られていた越後よりも先に龍子がリングに膝を付くという展開にもなれば、観衆がざわめきを見せるのは無理もないか。

「おぉぉぉ――――ッ!!」

 ざわめきを上げる観衆、そして目の前で膝をついた龍子。それらへ見せ付けるように両手に拳を作り越後がこの試合に対してどれだけの覚悟で臨んでいるのか、そんな気持ちを吐き出すような気合を押し出すように咆哮を上げ試合序盤はあっという間に過ぎていく――――

100 :オリゼー:2008/09/17(水) 05:04:29


 試合序盤に見せた越後の勢い、これまでに飲み込んできた選手同様に龍子までも飲み込んでしまうかに思えたが、流石に龍子はその波に飲まれる事は無かった。試合が進むにつれ龍子の地力に押され始めた越後がリング中央で龍子に捕らえられた。
 龍子は背後に回り、越後の両腕を閂状態でクラッチして見せると越後の両脚を払いマットへと座らせると、越後の後頭部に自らの上半身を押し付け首関節を圧迫する。

「新女時代には無かった技だ、とくと味わえ」

「ぐ……ぅ……ぁぁああああッ!?」

 それは龍子がWARSを旗揚げしてから独自に編み出した唯一のサブミッション、WARSスペシャルと名付けられたその技が越後の首関節を攻め上げる。加えて前方に押し曲げられた首関節が満足に呼吸すらさせず、越後は呻き声を漏らしながら唯一自由に動かせる両足をバタつかせた。

「早いうちにギブアップしたらどうだ?」

「こんな……もの……へ、へでもない……ッ!!」

 今ギブアップすれば楽に終れる。龍子は苦しむ越後の耳元で囁くも、越後がそれを拒んで見せると龍子は更に上体を押し付ける。

「が……ぁ……あ゛……ッ……ぁぁあッ!!」

 激しい息遣い、そして首の痛みからか両目を大きく見開く越後であったが、この状態から逃れるべく尻歩きでロープへと近づくとサードロープへ命一杯足を伸ばした。

「は……ッ……はぁ……はぁ……ッ」

 ロープブレイクでようやくWARSスペシャルから逃れた越後であったが、ロープ付近で首筋を押さえ込み蹲ったまま自ら立つという行為すら見せない。それほどまでに苛め抜かれた首関節。逃れたといってもそれはとても一時的なものといえよう。

「最初の勢いはどこへ行った? アタシを叩き潰すのではかったのか? ん?」

 蹲る越後に対し仁王立ちをしてみせた龍子は越後を立たせるという事はせず、倒れている越後の顔面を蹴り上げる。反動で持ち上がり重力に引かれ落ちてくる越後の顔面をまた蹴り上げる。さながら越後の顔面でリフティングでもするかの様に何度も何度も蹴り上げる。

「いぎッ……あぐッ……あがッ……はぐ――――ッ」
 
 蹴り上げられる度に鈍い声を漏らす越後に対し龍子は余裕の笑みを浮かべる訳でも無く厳しい表情を崩さない。幾ら余裕があったとしても相手に対し容赦しないそれが龍子の怖さである。

「おい、さっさと起きたらどうだ? それともなんだ。このまま蹴り続けても良い……と?」

「ぐぅ……ぅ……っく……しょ……ぉッ」

 蹴りを続けざまに浴びせられ鼻孔から出血を帯びた越後が龍子の言葉に反骨すべくゆっくりと体を起き上がらせる。劣勢に追いやられながらも越後の龍子を睨みつける視線はまだまだ負けていない。そう物語るものであった。

「いいぞ、そうでなくては面白くない」

 越後が立ち上がったのもつかの間、龍子が微かに笑みを浮かべ越後をブレーンバスターで持ち上げようと組み合い力を込める。ふわりと微かに越後の両脚が持ち上がるも、越後がその足をバタつかせ簡単には持ち上げさせずマットに根を張るかのように踏ん張りをきかせ、逆に龍子をブレーンバスターで投げ飛ばそうと力を込めた。

「さ……せる……かぁぁッ!!」

 そのブレーンバスターの掛け合いに勝ったのは越後だった。越後と龍子の体が綺麗な直線を描きゆったりとした滞空時間を持った後、龍子の背中はリングへと叩きつけられ 「う……ぐぅ……」 と苦しさ交じりの声を漏らすと表情を歪ませた。

「龍子ぉッ!!」

 鼻孔から垂れる血を拭うを越後は自らロープに走り、立ち上がろうと上半身を起こした龍子の顔面へ低空ドロップキックを浴びせると、すぐさま龍子の体へと覆い被さった。

101 :オリゼー:2008/09/17(水) 05:05:33


『ワンッ! ツ――――』

 越後のフォールはレフリーが二つ目の掌をリングに落とす直前に跳ね返された。しかし越後に休んでいる暇は無い。すぐさま体を起き上がらせると龍子の髪を掴み上げると素早い動きを見せ龍子をボディスラムでリングに叩きつけ、ストンピングの雨を龍子の体に降らせた。

「が……ッ……ぐぁ……ッ……」

 そんなストンピングを食らいながらも強引に体を起こす龍子に対し 「いい加減に……くたばれぇッ!」 龍子の顔面を踏みつけるようなストンピングを放った越後であったが、そのストンピングを龍子はキャッチしてみせた。

「いい加減にするのは――――お前だッ!!」

 雨のようなストンピング食らっていたはずの龍子がキャッチした片足を掴んだまま簡単にすくりと立ち上がると、越後のもう片方の脚を脚払いですくい上げ両脚を掴みあげ、ジャイアントスウィングで越後の体を振り回す。一回転、二回転、三回転……その回転が五つ目を数えたと同時に越後の体は宙を舞いロープとロープの隙間をすり抜け場外へと落ちていった。

「ぐ……ふ……ぅ……こんな……はずでは……ッ」

 リング下で越後の表情が初めてたじろいだ。今までの攻撃が効いていない? いや、効いていないはずは無い、龍子はそれを表に出さないだけだ。そんな葛藤を越後が初めて表に出した。

「場外乱闘はあまり好きでは無いが、休ませるというのも何だからな」

 追う様にして龍子が場外へと降りてくると、越後は本能からであろうか尻餅をついたまま龍子から逃げるように後ずさりをしてみせる。この状況をなんとかしなければ、焦る気持ちに越後が視線を泳がせるとそれはリング下で止まり、その視線の先にあるものへ越後の手が伸びた。

「越後、何かの悪い冗談か? それともアタシの目が疲れているのか? そんなものを持ってどうする気だ」

「はぁ……ッ……はぁ……ッ……んぐッ……冗談でもなんでも……ない……お前に勝つ為だッ!」

 止まる事の無い鼻血で白い衣を赤く染めた越後が手にした物は入場時に持ち込んだ竹刀。龍子がその様を見ると驚くわけでも無く、むしろ試合に凶器を持ち出した越後の姿勢に怒りすら感じるオーラを滲みだす。

「それを持ち出すというのは、どういう事解っているんだろうな? そしてそれをアタシに振り下ろすという行為が何を意味するのかも」

 竹刀を持ち有利に立ったはずの越後であったが、竹刀を構えたまま動く事が出来なかった。それは龍子の視線、滲みだすオーラに押し負けていたからで、龍子が一歩越後に近づくと越後が一歩下がる。竹刀を持てば何とかなる、越後のそんな気持ちをあざ笑うかのように龍子は臆する事無く越後を鉄柵まで追い込んだ。

「さぁ、もう後ろに行くことはできない……どうする? それを捨ててリングに戻るか、それともそれで殴りかかってくるか……好きにしろ」

「う……うわぁぁぁああッ!!」

 追い込まれた越後が取った行動は竹刀を捨てずにそれを龍子に向かって振り下ろすもので、その竹刀の先が龍子の額を捉えると赤い一筋の線が額から垂れ、それは鼻筋で二筋に分かれると 「バカがッ」 ギンとした龍子の視線が越後を刺しその場に留まらせ龍子のラリアットが越後の首を刈り取った。

「おごぇッ!?」

 ラリアットの威力に上体を後方へと反らし鉄柵の向こう側、観衆が見守る側へと越後は吹き飛び観衆を巻き込みパイプ椅子の中で身を疼くめた。

「げほ……ッ……ゴホッ……ウソだ……こんなの……ウソ……だッ」

 客席内で薄っすらと瞳に涙を溜めながらむせ返る越後。力の差というものをまざまざと見せ付けられその差を認めた瞬間、龍子に対する恐怖心と言うものが一気に溢れ出す。これ以上戦っても勝ち目など望めるものではない。振り向けば龍子がいる、ならばこのまま逃げ出してしまおうか。そんな気持ちすら沸き出したその時。

「早く戻って来い、場外じゃ試合はおわらんだろうが!」

 いつの間に戻ったのか龍子がリング上から越後に対して怒号を響かせるもその表情は完全に冷ややかなもので、越後をつまらない相手だった。そう読み取れるものだった。
 越後の消えかけた闘争心。龍子のその表情を見ればその炎は再度燃え上がる。自分が何の為にWARSへ乗り込んだのか、自分がなんの為に今龍子と戦っているのか。芽生えた恐怖心を強引に押し殺しふらつく足取りで越後はリングへと舞い戻った。

102 :オリゼー:2008/09/17(水) 05:06:34


「あ……ぁ……やめ……ッ……――――えぐぅッ!」

 何とかリングへと戻った越後であったが、龍子を前に完全に力負けし再燃した闘争心だけでどうにかなるものではなかった。コーナー最上段からスパイダージャーマンで投げ捨てられた越後はリングへと打ち付けられ大の字を作る。視線はおぼろげに天井を彷徨い、うわごとのようにブツブツと何かを呟くかのように口を微かに動かすのが精一杯なのか、龍子がスパイダージャーマンから身を起こしコーナートップへ上り何かを狙っていても身を動かし逃げを打つことも出来なかった。

「いくぞぉ!」

 コーナー昇った龍子がリングに背を向けたまま後ろ向きでエルボードロップを越後のボディ目掛け落下する。その落下地点にいる越後はまったく避ける様子を見せず大の字のままである。

「ごぼ……ぉ゛……お゛……あ゛……ッ……」

 龍子のエルボーが越後のボディにめり込んだ。コポっという音と共に越後の口から少量の胃液が吐き出されると体をVの字に折り曲げた後、腹部を押さえリング上をのたうち回る。
 ボディブローは地獄の苦しみとはよく言ったもので、越後はその地獄に苦しみをまさに今味わう事となった。

「頃合だな……決めるぞッ!!」

 龍子が観衆に向けパワーボムの仕草を見せると、待ちに待ったその必殺技に観衆の声はより一層大きくリングに落ちる一筋の雷を今か今かと待ち受ける。

「今からアタシはお前を全力で叩きつける。なぁに、安心しろ痛みを感じる暇も無く意識は吹き飛ぶだろうよ」

「い、いやッ……やめろ……やめろぉぉおッ!!」

 越後の悲痛な叫びも虚しく、その体は龍子によって軽々と持ち上げられた。落雷まで間近、まるでジェットコースターが頂点へ達しまっさかさまに落ちていく時のような緊張感。

「うああああああああッ!!!」

 越後はそれを全力で拒む、持ち上げられた上半身を後方へと倒しフランケンシュタイナーを狙う。タイミングにズレは無い、あわよくばフォールも奪えるかもしれない。フランケンシュタイナーの動きに移行した越後にうっすらと勝利の二文字が浮かんだ。……が、越後の頭が龍子の股をくぐろうとした時、がくんっと遠心力をつけた体が止まる。

「ふざけた事を……ッ!!」

 龍子の二本の脚はリングにしっかりと根付いてフランケンシュタイナーを耐えていた。逆さの状態でぶら下がる越後が龍子の顔を見上げるとその顔から一気に血の気が引く。己のフィニッシュ技を途中で邪魔された龍子の表情は不機嫌を極めたもので、ギっと奥歯を鳴らしていた。

「あ……ぁ……まって……まっ――――あ゛ッ!?」

 ぶら下がった越後を再度持ち上げた龍子。そして遂にリングに一筋の雷が落下した。
 リングへ投げつけるようなパワーボム。着弾と同時に目を背けたくなるような音が会場にこだまし、越後の体が衝撃でバウンドし既に意識の途絶えた両瞳は上に裏返り全身を引くつかせる。そんな越後の胸元に両手を簡単に乗せただけの龍子がレフリーにフォールを要求する。

『ワンッ! ツー! スリーッ!!』

 レフリーがリングを三度叩くと試合終了のゴングが鳴り響く。
 それは越後の反骨心をへし折ると同時に龍子が勝利を手にした瞬間でもあった――――
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