355 :342:2009/03/23(月) 14:12:30

もし上原さんが外道団体にいるとしたら、で妄想してみた。

ある日突然に。彼女、上原 今日子が「私」に面会を求めてきた。
これまで特に彼女と関わりを持った覚えが無い、ビジネスにおいても勿論、直接の面識さえ無い。それが何故私に?
一応、面会には応じる。会社の一室に案内された彼女は私の姿を認めると突然の来訪を詫びた。
簡単に挨拶を済ませた後、暫しの沈黙が訪れる。訝しげな表情の私を前に意を決しようやく彼女は口を開いた。

「社長、貴方の下に私を置いてください!表と裏のビジネス・・・どちらにもお役に立って見せます!」

・・・どこで聞きつけたのやら。私とした事が余程顔に出てしまったのだろう。彼女は小さく身を震わせた。それでもなお続ける。

「私は強くなりたい・・・それには今の環境では駄目なんです。・・・でも貴方の行っているという闇のリング。そこでなら私は望む自分になれる筈です!」

私は一瞬ではあるがそう言う彼女の瞳に仄暗いものを見てとった。・・・まぁどのみちそこまで知ったなら只で帰す訳にもいかなくなった。
少し気になるところもあるからな・・・試すか。

「・・・分かりました。それなら入団テストのようなものをさせて頂きたい。なに、貴女のようなベテランであれば何て事もありませんよ?」


それから間もなく。私と上原は連日、闇試合の行われている地下のリングにいた。今の時間は私達以外、誰もいない。一人を除いては。
試合用のコスチュームに着替え終わった上原に簡単にテストの趣旨を説明した。

「これから私の用意したある選手と十分間、試合をして頂きたい。試合終了まで貴方が立っていられれば私の団体に迎え入れよう。」

この時、私は条件を満たさずとも彼女を生贄としてこの闇に迎い入れるつもりだった。
ビッグネームを持つレスラーであってもこの地下、ルール無用の闘いでいきなりまともな試合が出来ると思っていない。
せいぜい日々、無様な醜態を曝してもらおうじゃないか。

私は軽く右手をあげる。それに応じるように一人のレスラーが姿を現す。
現在のこの地下での絶対王者。大空 みぎりだった。

356 :342:2009/03/23(月) 14:14:33

―試合開始から十分。私は素直に驚きの表情を示した。

彼女は立っていた。みぎりの猛攻を耐え血まみれ、痣まみれになりながらも。
しかもタイムアップ寸前にみぎりの巨体をフランケンシュタイナーで叩きつけていた。当のみぎりはきょとんとした表情でリングに横たわっている。

「・・・・くっ、はァ・・・ど・・・どうですか?こ、これで文句は無い筈です・・・よ?」

息も絶え絶えになりながらも不敵な笑みを浮かべ私に語りかける。
私も彼女にある疑問を問いかける。

「何故だ?何故、命の危険を伴ってまで強くなりたい?」

そして。彼女はこう答えた。

「倒したい敵がいる。友だと思っていたそいつは常に私の上の存在だった・・・」
「いつからかそいつの視線を感じる度に自分が見下されている・・・軽蔑の眼差しのように感じていた。いや、実際そうに違いない!」

そう話す彼女の瞳は先程見たものよりさらに深く。暗いものだった。執念?いやもっと底知れぬ何か・・・
あぁ、そうか。この女も既に堕ちていたんだ。―私はようやく気付いた。ならば叶えてやろうじゃないか。その望みを。

「了解した。では今日から君の肉体は私の団体で使ってもらう。私の指示があるまでにその傷を癒せ。」

上原はリングを降り、身体を引きずって闇の中に消えていく・・・思わぬ拾い物をしたかもな。
上原を見送る私にリングに残っていたみぎりがおずおずと声をかけてきた。

「あ・・・あのぉ・・・社長〜・・・?申し訳・・・」

ぱんっ!

私は謝罪の言葉を言いかけたみぎりの頬に平手打ちを見舞う。商品を発掘出来たものの・・・狩りに失敗し、更に死損ないの獲物に咬まれた猟犬。不愉快だ。
何が起こったのか解らないといった顔のみぎり。ぺたんとその場にへたり込む。次第にその顔が蒼白になっていく。

「・・・・・・・あ、あ・・・あぁぁぁぁ!しゃ、社長〜!見捨てないで下さい〜!何でもしますぅ〜!お願いです〜!!」

私の足元に縋りつき半泣きになりながら懇願するみぎり。私が失望したと感じとったのだろう。
こいつの私に対する執着は異常な程だというのを私自身良く理解している。・・・まぁこいつの処分は当面考えていないからな。適当なところで許すか・・・
私はみぎりの涙に濡れた顔を覗き込み今度は優しく囁きかける。

「・・・顔を上げてくれ。私はお前を見捨てたりはしないよ?今日は頑張りが足りないようだったから活を入れただけだよ・・・これからはもっと頑張ってくれるな?」

ぱぁっとみぎりの表情が明るくなる。私に抱きついてくるみぎりを冷静に見ながら思う。
こいつも・・・あの上原も私も皆壊れている。集まるべくして集まったというだけか・・・
負の感情に満たされた団体。その先にあるものが栄光なのか破滅なのか私にも分からない・・・
それさえ些細な事かもしれない。私がすべきことはただ私の愉しみを欲求を満たす・・・それだけだ。
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