808名無しさん:2009/07/30(木) 01:10:50
1.

一万人規模の観客が見つめるリングでは、先の興行で一番弟子の菊池理宇を潰されたマイティ祐希子と潰した張本人であるフレイア鏡が対峙しており、
二人の間には危い緊迫感が満ちていた。

「理宇の仇、とらせてもらうわよ」
「あの娘が壊れたのは弱かったから。私に責任を押し付けられても困りますわ」

気勢を上げる祐希子を涼しい顔で受け流しながらも、フレイア鏡はエースから滲み出るプレッシャーに呑まれかけていた。

「貴女もあのちびっ娘と同じように病院送りにしてさしあげますわ」
「やれるものならやってみろ」

その場飛びのドロップキックで胸を強打され、一気にコーナーポストまで後退させられる鏡をみて、レフェリーはあわてて開始を告げるゴングを鳴らす。
新人が使うそれとはまったく桁違いの威力に驚く暇もなく、追撃のスピアーを腹部にくらい串刺しにされ、衝撃が内蔵を突き抜ける。

「まだまだーっ」
「ぎゃっ!?」

腹に強烈なタックルを受け、腰から崩れかけた鏡の顔に容赦のないエルボーが打ち込まれる。衝撃が脳を突き抜け、コーナーに背中を預けるようにダウンしてしまう。
ドロリとした感触がこめかみから頬を伝って、ボタボタとリングを赤く染め、流れ出た血液が目に入り込み、鏡の視界を紅く染めた。

「あたし、今日はいつもみたいなプロレスする気分じゃないから」
「あぎ……!!」

美しい銀髪を乱暴に掴まれ、コーナーの鉄柱部分に顔面を叩きつけられる。一度や二度ではない。顔中が血まみれになるまで繰り返される拷問に、鏡の戦意は急激に萎んでいくように見えた。

「痛い、いだ……い、もうやめ……て」

涙を浮かべて懇願する鏡の髪を乱暴に引き寄せて、祐希子はその耳にそっと囁いた。

「死肉を貪るハイエナごときが調子に乗るからこうなるのよ」
「この……言わせておけば――きゃっ!?」

鏡が反論しようとした瞬間、一際強く髪を掴まれる。抵抗しようが有無を言わさぬ力でコーナーへ投げられ胸を強打し、あまりの痛みに鏡の口から呻き声が漏れる。
衝撃に肺から空気が押し出され喘ぐように酸素を吸い、ヨタヨタとふらついていると、ドンと背中に弾力のあるものがあたる。

「お帰り。それと、さようなら」
「ひっ、いや、やめて」

霞む視界が捉えたのは、がっちりとクラッチされ、今にも投げられようとしている自分の身体だった。
一瞬の間のあと、リングに轟音が響く。
投げっぱなしのジャーマンで、リング中央まで投げ飛ばされた鏡は大の字になったままピクリとも動かない。

「理宇のこと考えたら、こんなんじゃ気がおさまらないけど。あたしはあんたみたいなハイエナとは違うから、これで終わらせてあげる」

意識があるかどうか分からない鏡に対してそう吐き捨てると、祐希子は素早くコーナーポストに飛び乗った。

「いっくぞーっ!!」

気合とともにムーンサルトプレスの体勢に入る祐希子が、紅く染まった視界に映る。
鏡は頬を歪め氷のように嘲笑った。

809名無しさん:2009/07/30(木) 01:12:09
2.

あまりの気持ちのいい試合ではなかったが、それももう終わる。
観客の声援に応え、鳥のように舞い上がり、雷のように鋭く落下する。
視界は観客からライトが輝く天井へ移り、そして、マットに横たわるフレイア鏡を捉えた。

(え? 笑ってる!?)

コマ送りになった世界で、鏡の唇がゆっくりと動く。

お……バ……カ……さ……ん

直後、祐希子の腹部を衝撃が駆け抜けた。

「ぶえっ!?」

必殺のムーンサルトを膝で迎撃され悶え苦しむ祐希子の眼前に、ポタリポタリと紅い染みが出来る。

「賭けは私の勝ちですわ」

痛みのあまり身動きの出来ない祐希子の髪を掴み、フレイア鏡はその身体を無理矢理抱き起こすと、涎を垂らし悶え苦しむエースの耳にそっと囁きかけた。

「ずっとずっとこの時を待っていましたわ。貴女が勝利を確信してムーンサルトを仕掛けるそのときを。
 私があなたに勝つにはこれしかなかった。どんな無様な姿を晒しても、どれほど傷つこうと耐えるしかなかった。
 もう少しで限界を超えるところだった。でも、私は耐え抜いて貴女は油断した。
 ……さあ、私の顔を傷物にした報いを受けてもらいますわ」

抵抗すら出来ず荒い息をつく祐希子の頭部と股間を両腕で抱え担ぎ上げると、鏡は片膝を立て座り込むと同時に膝頭にその背中を打ちつける。シュミット式バックブリーカーと呼ばれる技である。

「がはっ、げぇっ!?」

三発目でやっと開放され、ゴミのように投げ捨てられた祐希子は激痛のあまり場外に逃げることすら出来ずにその場に蹲っていた。
しかし、さすがにかなりの体力を消耗したのか、立ち上がったフレイア鏡の足もふらついている。

「さあ、私のサブミッションをとくと味わっていただきますわ」

ふらついた足元とは対照的に鏡の瞳はギラギラと輝き、髪の毛までを赤く染めたその姿はまるで幽鬼のような不気味さを伴っていた。
その姿を見た祐希子は這いつくばってでも距離をとろうとするが押さえ込まれ、鏡が最も得意とするサソリ固めをかけられてしまう。

「ヒッァァ……!?」

祐希子の苦痛の呻き声が会場に響く。
足首、膝、腰を締め上げられ激痛が脳を焼き、あまりにも完全に極まったため、気道や横隔膜の動きまでもが制限され、呼吸すらできない状態へと追い込まれていた。
腕立て伏せの要領で自分の身体を持ち上げ、その勢いで鏡を倒そうと必死であがく祐希子だったが、結局は力尽き鏡の毒牙から逃れることはかなわなかった。
まともに呼吸すら出来ず、関節を締め上げられ続け、祐希子がタップを決意したそのとき、技が外された。

「まだまだ終わりませんわ。だって、私は死肉を喰らうハイエナですもの」

無理矢理立たされ、それでもなんとかファイティングポーズをとろうとする祐希子を、鏡はヘッドロックで捕らえる。
一見地味な技だが、極まれば頚部を圧迫され激痛を伴う。

「こんな地味な技で決めてしまってはお客さんは納得しませんもの。
 貴女には屈辱的な敗北を用意していますから、それまで安心して苦痛だけを味わってくださいな」

810名無しさん:2009/07/30(木) 01:13:25
3.

絶え間なく与え続けられる激痛のなか、祐希子は反撃の機会を窺っていた。

(いま、この瞬間しかない!!)

頚部を圧迫される激痛を振り切り、両腕を鏡の引き締まった胴に回しクラッチして持ち上げる。

「くらえぇっ」

裂帛の気合とともに逆転のバックドロップを繰り出す。しかし……

「ふふ、本当に私の思ったとおりに動いてくれますのね。愛しいですわ」
「くぁっ!?」

空中で身体を捻って覆い被さるように押しつぶしに掛かった鏡に対して、祐希子は踏ん張ろうとしたが、バックブリーカーとサソリ固めで痛めつけられた腰では支えきることは出来ず、
必殺のバックドロップはボディプレスで潰され、祐希子は為す術なく倒れ込んでしまう。

「さあ、これで終わりにしてあげますわ」

グラウンドで抵抗するまもなく、胴締めスリーパーの体勢へもっていかれる祐希子の姿は、大蛇に捕まった哀れな獲物そのものだった。
新女のエースには、タップする間さえ与えられなかった。天井の眩しいライトの輝きが視界を覆った瞬間、頚動脈を締め上げられ失神してしまったのだから。
自身の腕の中で堕ちたマイティ祐希子を余韻を楽しむように抱きしめていた鏡だったが、自身の太腿に暖かいものが伝い落ちていることに気付くと、酷薄な笑みを浮かべ、獲物を解放する。

「新女のエースが失禁だなんて。……フフ、アハハハハハハ」

だらしなく伸びきった身体を蹴りつけ、カメラマン達に向け、祐希子の局部を開いてみせると、いっせいにフラッシュが焚かれる。
さらに、会場に設置された巨大モニターには、マットに黄色の水溜りをつくっているマイティ祐希子の局部が映し出されていた。

「さあ、次は誰をいただこうかしら」

カメラマン達に妖艶な笑みを向け、たった一言だけ言い残すとフレイア鏡は会場の奥へと消えていった。



動画 アダルト動画 ライブチャット