927926:2009/08/26(水) 19:11:14
TWWA、造反!
JWIの興行に協力していたアメリカの大手団体・TWWAのレスラー達が突如暴走。
タッグマッチでの裏切り・試合後のリング上をレスラー達が徒党を組んで占拠するなど、その狼藉は甚だしいものであった。
そんな中、TWWAのエース、ジェナ・メガライトがついに来日し、JWI認定世界最高チャンピオン・ビューティ市ヶ谷との同王座タイトルマッチを要求。
しかし、JWIのNo.2、関節のヴィーナス・南利美がこれにに強く反発。
トップコンテンダーは自分であり、市ヶ谷への挑戦権は自分にあると不快感を露にする。
逆に、メガライトに対して対戦を要求。
メガライトもこれを受諾したため、JWI関東興行最終日・両国コロシアムでのメインイベントとして南利美×ジェナ・メガライトの一戦が組まれることとなった。


そして、当日。
TWWAのこれまでの狼藉振りや試合に到るまでの経緯が快いものでないことから試合内容を危惧する声も少なくなかった。
しかし、蓋を開けてみれば両者の持ち味が発揮された見ごたえのある展開を見せていた。
メガライトが圧倒的なパワーで追い込めば、南が冴えるグラウンド・テクで切り返す。
試合は、一進一退の攻防を見せていた。

試合が動いたのは、開始から15分ほど経ったころであった。

「オラアアアアアアアアッ!」

鋼鉄のような筋肉を盛り上がらせて、勢いよく突進するメガライト。豪快なラリアットが南の首を吹き飛ばしにかかる。
しかし南はその豪腕を上手くかいくぐり、脇固めに捕らえる。それはメガライトがパワーで強引に引き剥がすが、南はまとわりついてグラウンドから逃がさない。

「教えてあげるわ……磨き上げられた技の前には、どんなパワーも無力ということを」

巧みなポジショニングでメガライトの背後にぴったりと張り付くと、息つく暇も与えずに右脚を自らの脚で絡めとり、更にフェイスロックを極める。電光石火の早業に、会場からも感嘆のため息が漏れる。
南の誇る絶対的フィニッシュホールド、ネオ・サザンクロスロックがリング中央で極まった。
顔から頚椎、脊椎そして足首に到るまで、メガライトの全身をギリギリと締め上げていく。
メガライトの顔面は早々と紅潮し、低い呼気の音だけが漏れている。

「ギブアップしなさい」

南はメガライトの耳元に口を寄せ、囁いた。

「この技は脱出不可能よ。レスラーをこれからも続けて行きたいなら、あきらめなさい。私も、貴方を壊したいわけじゃないわ」

確かにその通りであった。ロープブレイク以外に、完全に極まったこの技から脱出できたレスラーはこれまで皆無といって良く、サブミッションとしての完成度の高さはあのナスターシャ・ハンのSTFと並び称されるほどであった。いや、一部からは既にハンのそれを凌ぐとの声が上がってすらいる。
南の降伏勧告に観念したのか、震える手をそろそろとマットに近づけていくメガライト。その掌が開かれる。
タップアウトか。会場の誰もが決着を確信した。
しかし、マットが2回叩かれることはなかった。
マットに叩きつけられたのは、タップの軽打ではなく、巨体をリフトアップする力強い豪腕。
その逞しい腕を支えにして、背筋をフル稼働して体を仰け反らせると、突然の衝撃にロックの甘くなった顔面部を一気に引っこ抜き、そのままの勢いで横転して南をマットに引きずり倒す。
たまらず脚のフックを解く南。メガライトはそのまま右脚を抜くと、後転してすっくと立ち上がった。顔には余裕すら漂っている。

ネオ・サザンクロスロックが破られた瞬間であった。

928926:2009/08/26(水) 19:12:25
「そんな……ッ、嘘よ、そんな強引な抜け方が……ッッ」

「信じられねえ、ってツラだなあ、ん?」

これまで破られることのなかった伝家の宝刀を破られ、愕然として立ち上がれない南に語り掛けるメガライト。その動揺が面白くて仕方がないといった感じで言葉を続ける。

「あたしをただのパワーファイターだと見くびったお前のミスだぜ、ミナミ。あたしはアマレスエリートだぜ、背筋は特別製なんだよ。……まあ、でも、ハハッ。強引、ねぇ。確かにあたしにしか出来ない抜け方かもなぁ」

「クッ……………………でも、技が破られただけよ! 私はまだ……」

「お、いいねぇ。それでこそ、ニッポンに来た甲斐があったってもんだ」

萎える心を奮い立たせるように立ち上がる南を見て喜悦の笑みを浮かべると、メガライトはグッと重心を落とし、身構えた。眼は鋭い光を放ち、全身から獣臭が立ち昇る。

「サブミッションはたっぷりご教授いただいたからな……お礼に、スープレックスの特別授業と行こうか!」

そう嘯くと、メガライトは一気の踏み込みで南の懐に潜り込み、素早く組み付いた。その巨体からは想像もつかない程のスピード。南からすれば対処する間もなく、そのまま勢いよく後方に投げ捨てられた。

「カ…………ハッ……」

肩から背中にかけてリングに叩き落とされた南。肺から空気が押し出され、一瞬にして呼吸困難に陥る。
ただのフロントスープレックス。しかし、ノーザンライト・スープレックスと見紛う程のブリッジ、そしてその速度、威力、どれも今まで味わったそれとは別物であった。

「どうだい? ホンモノのスープレックスの味は。ニッポンじゃ、これだけのモンは味わえねぇだろ。このまんまホールドしてもいいんだが、それはあんまり好きじゃないんだよな……って、聞いてるか?」

「ウ……ゲホ、ゲホゴホッ………ゲホ……ッッ」

たかだか一発のフロントスープレックスで動けなくなってしまった南を覗き込むメガライト。露骨に不満そうな顔を見せる。

「おい、さっさと立てよ。まだ一発しか投げてねぇんだから。……まさか、マジで立てねぇのか? やれやれ、気は強くても体が弱過ぎんだろ」

呆れたように呟くと、咳き込み続けている南の髪を引っ掴んで無理矢理立たせ、両腕をクラッチする。

「でも、ま、一通りはやらせてもらうぜ。……壊れちまっても、恨むなよ!」

そう叫ぶと、メガライトの体がまたしても美しいブリッジを描いた。

929926:2009/08/26(水) 19:13:57
「ア……アア…………ウアア………」

いったい何度目のブリッジだっただろうか。
ダブルアーム、ハーフハッチ、フィッシャーマンズ……思いつく限りのスープレックスをその身に浴び続けた南は、哀れにも縦に潰された格好のまま、リングに頭から突き刺さっていた。
焦点の定まらない眼、かすかに漏れ出る呻き声。混濁した意識は、しかし、完全に失神していないのが奇跡な程の惨状を晒していた。

そんな南を無理矢理引き起こすと、バックから腕を回して胴体をクラッチするメガライト。

「さて、これが最後のスープレックスだ。特別中の特別をお見舞いしてやる。感謝しろよ?」

「や…………嫌ぁ…も、う……や…………」

朦朧とした意識の中、それでも何がわが身に降りかかるかを感じ取った南は、か細い声で懇願する……が、

「ダ メ だ ね」

それを聞き入れるようなメガライトではなかった。

瞬間、二人の体がブレた。
大の大人二人の体が、目が追えない速度で後方にかっ飛んでいく。
ロケットと化した南が、メガライトというカタパルトから高速で発射される。

超低空・超高速のスープレックス、ベリィ・トゥ・バック。

天空にまで響くような轟音。会場丸ごと吹き飛ばすかのような衝撃。
投げっぱなしの状態で後頭部から撃砕された南は、そのままの勢いでバウンドし、ゴム毬のように弾んでいくと、セカンドロープとサードロープの間に突っ込んでいった。
腰の辺りにサードロープを引っ掛け、大きく仰け反る南。バンザイの格好で投げ出された両腕は力なく垂れ下がり、白目を剥いたその顔は、意識が遥か遠くへ飛んでいってしまっていることをはっきりと示していた。
そして、そのちょうど目前のテレビカメラが、完全に破壊された南の絶望の表情を会場の大モニターに映し出していた―――
動画 アダルト動画 ライブチャット