440 :名無しさん:2009/12/23(水) 21:48:42 ID:BYaIl5u2
電波を受信したので小ネタ程度ですが投下します。




1.
記者会見のために用意されたホテルの一室。
メキシコ最大のプロレス団体AACと日本有数のプロレス団体WARSの業務提携。
AACからはチョチョカラス、デスピナ・リブレ、ミレーヌ・シウバが、WARSからはサンダー龍子、石川涼美、柳生美冬が、
それぞれ調印式に出席している。
無数に焚かれるフラッシュ、それが今回の業務提携の注目度を表していた。

『今回の業務提携では互いのヘビー級ベルトを賭けたタイトルマッチを組まれる予定です。
 それでは、両団体のメンバーに意気込みを聞いていきたいと思います』

司会をしていた有名アナウンサーが、仮面のレスラーにマイクを渡す。

「日本のプロレスファンの期待に応えられるよう精一杯戦わせていただきます」

無難な答えを返し、チョチョカラスは褐色のレスラーへとマイクを渡した。

「サンダー龍子がどれだけ強いか知らないけど、アタシにかかればイチコロなんだからネ!!」

マイクを受け取ったデスピナは、記者やカメラマンのほうではなくサンダー龍子に目を向け、言い放つ。
それを聞いた龍子が額に青筋を浮かべ立ちあがると、呼応すようにAAC側の選手も立ち上がり、続いて石川涼美や柳生美冬も立ち上がる。
3対3で睨み合うレスラー達にフラッシュが焚かれる。ここまでは台本通りだった。あとは適当に睨み合ったのちにスタッフが間に入り、決着はリングの上でつけられる。
興行までのあいだにマスコミが煽り、ファンは期待に胸を躍らせる。そういう予定だった。
しかし、天秤を動かす者がいた。

「あ゛!?」

台本通り次の台詞を言おうとしたデスピナの声が止まる。ニコニコと笑顔を振り撒く石川涼美の右手が、デスピナの喉を締め上げていたのだ。
喉を締め上げられているデスピナだけでなく、チョチョカラスやミレーヌ・シウバも、日本人レスラーの予定外の行動に困惑していた。

「舞台は盛り上げないと、WARSのファンは目が肥えてますからね〜」
「あ゛あ゛!!」

石川涼美はそう言うと、デスピナの喉を締め上げたまま、その身体を持ち上げ、調印式のために設置された机に思いきり叩きつけた。

441 :名無しさん:2009/12/23(水) 21:50:12 ID:BYaIl5u2
2.
石川の喉輪落としによって、机が音を立てて壊れる。

「ハッ、涼美。まさかおまえが仕掛るなんてねっ!!」

サンダー龍子は嬉しそうに笑うと、相棒の一撃で壊れた机の上で延びているデスピナの脚を抱えあげた。
自分達が喧嘩を仕掛けられた、と気付いたチョチョカラスとミレーヌ・シウバが、デスピナを救出するために龍子に掴みかかる。

「喧嘩を仕掛けるなら、事前に言っていただきたいものだ」
「そんなこと言って、ちゃ〜んと合わせてるじゃない。美冬ちゃんも、もう一人前のレスラーですね〜」

柳生と石川が息の合ったコンビネーションで、仮面の貴婦人とムエタイ戦士の突進を押さえ込む。

「WARSのプロレスはいつだって真剣勝負だ。よく覚えておきなよっ!!」

石川と柳生に立ち塞がれ歯噛みする二人の外人レスラーを尻目に、龍子はデスピナの脚を抱え上げたまま、ブンブンと振り回す。
一回転、二回転、三回転、勢いを増しながらグルグルと回転する。時々壊れた机の残骸やパイプ椅子にブチ当たるがその勢いは衰えることはない。

「同僚だろ、ちゃんと受け止めてやれ!! 涼美、美冬、合わせろよ!!」

龍子がそう叫んだ瞬間、二人の外人レスラーを抑えていた石川と柳生がバッと距離をとった。それを確認すると龍子は上方へと投げ飛ばす。
戒めから解かれた外人レスラーのまえに、砲弾のように弧を描いたデスピナ・リブレの身体が飛来する

ドバンッ!!

飛んできた褐色の身体を受け止めることができず、チョチョカラスとミレーヌ・シウバは押し倒されるように尻餅をついてしまう。

「クソッ!! ジャップめ、殺して――!?」

日本人レスラー達の凶行に対するミレーヌ・シウバの悪態が小さな悲鳴へと変わった。
ミレーヌの脚の上で、デスピナが白目を剥いて倒れこんでいたのだ。その顔には机の角や椅子で切ったと思われる傷が無数にあり、顔面が血塗れになっていた。
反撃しようとミレーヌが周囲を見回したときには、すでに日本人レスラーの姿はなかった。
舌打ちするミレーヌの横で、ガンッと机の残骸が蹴りつけられる。
高貴な振る舞いを良しとするチョチョカラスが、拳を震わせ怒りを顕わにしていた。

「いいでしょう。リングのうえで完膚なきまでに叩き潰してさしあげます」

こうして、WARSとAACの抗争が幕を開けた。
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